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ひらがなだけでかいてみた!しりーず

すなおになりたい

作者: 葉月 都

ひらがなだけでかいてみたしりーずだいよんだん!


こんかいはありがちなしーんとわたしのもうそうをかけあわせました\(^o^)/



あさしちじはんのばすていのまえ


きみとたっているあさもやのなか


おたがいべつのそらをみあげ


ばすをまっている




あさしちじよんじゅっぷんのばすのなか


せきは


わたしがいちばんまえのせきで


きみがいちばんうしろのせきで


だいすきどうしになったはずなのに


かんじてしまうこのくうはくのきょり


さみしいよ


どうしてなの?





あさしちじごじゅっぷんのばすのなか


つうがくちゅうのひとたちがのりこんでくる


そのなかには


わたしたちとおなじだいすきどうしもいて


やっぱりうらやましいな


そうおもうのはよくばりかな


わたしは


うしろのせきで


ともだちとはなすきみをよこめでみた





あさはちじのこうもんのそば


ひとりでとおりすぎるなみきみち


たくさんのともだちにかこまれるきみに


たったひとりぼっちのわたし


やっぱり ふつりあいすぎるよね


わたしはぼそりとつぶやいて


しずかにかぜのうたにみみをすませた





ゆうがたよじじゅっぷんのしょうこうぐち


あかねいろにそまったそらをみあげ わたしはしずかにくつをとりだす


そこできがついた


あかねをうつしたみずいろのびんせん


あてなもなにもないそのびんせん


ふうをきると


なかにはいっていたのはいっつうのてがみ


でも


かいてあったのはいちぶんだけ





「"えりあ"で まってるから」








わたしははしる


よんとうよんかいおくじょうまえ


きみとであった"あのばしょ"へ


であいなんてさいあくで


いいあらそいばかりしていたあのころのきおくがなつかしい


はしる


はしる


はしる


はしる


はしる


はしる


わたしははしる





あかねさすあのばしょは


わたしときみとであったばしょ


かいだんのいちだんいちだんがもどかしい


いちだんとばかしでのぼっていく





やっとたどりついたあのばしょで


きみはいつものように


へっどふぉんをしてめをつぶっていた



「ねむっているのかな?」


いたずらなあくまがわたしをひきたたせ


あかねさすしたで わたしはいじわるをする




そのてをつかんだのは きみで


「なにするの」ってにらんできた


でも


わたしがきづいてる


ほんのちょっぴりあかねにそまるきみのほほ


「なにわらってるの」ってすねてきた


でも


わたしはふふふってわらった






そして


わたしたちは


まえみたいにときをすごした


たわいないはなしをしたり


きみのつくったうたをきいたり


たまにいいあらそったり


でも


そのすべてのかけらがたいせつなおもいでだから


わたしはそのかけらのなかではいつもわらっていた









そろそろじかんだ


わたしはたちあがる


だけど


またすわりこんでしまう


ううん


すわりこまされてしまう


しかも そこはきみのひざのうえで


わたしはおもいよってはんろんするけど


きみはべつにだいじょうぶってつぶやく


そのままつつまれたあたたかさは


もやもやするつめたいこころを


いっしゅんでとかしていった







「もうすこし このままでいさせて」


そういわれ こうちょくしきったからだはますますうごかなくなる


いちびょうはいっぷんで


いっぷんはいちじかんにかんじる





きみはいう


「さみしいおもい させてごめん」


「でもやっぱりはずかしいから」


「だけど」


「せめてふたりっきりのときはあまえあおう」


だきしめるうでがつよくなり


わたしはきみがおとこのこだって


あらためてじっかんする



うん


わかった


わたしはわらう


わたしも


みんながいるところでははずかしいけれど


せめてふたりっきりのときぐらいは


すなおでいるよ






わらいあうふたり


あかねてらすかげが


よるになるまえのひととき


そんなときぐらいは


いろんなひとにまほうがかかる






あさしちじはんのばすていのまえ


いつもとおなじあさで


いつもとおなじばすをまつ



でも



いつもとちがうのは


きみがわらっているってこと





せめてふたりっきりのときくらいは



すなおでいさせてね





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