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ヒーローが生まれるまでのおはなし  作者: けしごむとぶんどき
3/6

渓谷の仙人

真夏のビジネス街の舗道の照りかえしは




ある種攻撃にちかいものを感じるな・・・






たぶんどこかで狂ったおひさまと




ファンキー北風が







「おい!あのリーマンを




先にパンイチにしたほうが今晩の晩飯ゲットて




ことな!」




みたいな不毛なやりとりしてるに



違いないわ・・・




はらたつわぁ・・・









殿村大23才と4ケ月




幼い頃ヒーローにあこがれ




近所の空手道場に通うが




中3の夏の大会でとてつもなく




高い壁にぶちあたり絶望のうちに挫折






天才不二周助に憧れ高校からテニスに転向し




テニス部に入部するも




自分が不二くんでなく堀尾くんポジであることを




いやとゆうほど自覚させられ2年で挫折







大学ではもうすっぱりと




競技系はあきらめようと




美術部(アニメ系)に入部し描き上げた




渾身の作品トノムラン




(アクエリオンに影響を受け




神をモチーフに耽美的な作風を目指す)を




当時すきだった女子の先輩に




『すごいがんばってるのわかるんだけどさ




君って画力が植田○さし先生レベルだから




他の方向めざしたほうがいいんじゃないかな?




たとえば4コマとかいいとおもうんだけど』




と酷評され涙目で部室を飛びだし




その日以来いちどもペンを握ることもなく








そのまま安穏な残りの大学生活をへて




自然と自分がヒーローに




なることをあきらめていた




そうしてついた職業が雑誌の編集のしごと




そう彼はヒーローになれないなら




観客になろうと割りきったのだ




誰もがひれ伏すほどの圧倒的存在




そんなとびきりのヒーローを見つけ




それを一番の特等席で見守るVIPになることを












正直、入社するまで雑誌一冊つくるには




ものすごい人数の力を合せるものって




想像してた。でもちがった




いまはコンピューターやら




いろんなべんりな技術があるから




人がすることなんて微々たるものだと




思ってた。でもちがった





弱小出版社のおしごとまぢブラック!!!(憤怒)







古びた築40年ちかく前にたてられたビルの



五階ワンフロアを設計事務所と会計事務所と



出版社の3社でシェア




外壁の当時さぞかし斬新な色使いとされたであろう



黄色はくすみにくすみきってザラメ糖のような



昭和風情を残すのみとなり




天井の表面はところどころはがれおち




色あせた壁紙には一部雨染みもみられ




結果めくれたその裏にかつての社員の魂のさけびが




落書きのかたちできざまれている




『こんな会社つぶれてしまえ社長タヒね』





そらそうなるよ!わかるわかるぞお前!!




古びた蛍光灯ぶらさがる廊下に




うず高くつまれたダンボールの山にあたりながら




トイレにたどりつき用をすませ




陰鬱な1人の事務所に戻る




いつもならひたすら自然足どり重くなる道のりだが




今はすこしだけちがう




今度の取材テーマ




7年前の事件




空港を占拠し国外逃亡用の個人機を要求した




12人の元軍人で構成されたテロ集団




受け入れられないとしるや迷わず人質たちを




ハチの巣にしようとしたまさにその瞬間



その人質の群れから飛び出し30秒足らずで



犯人のグループの元軍人全員を冷たい床に転がし



機動隊の突入の合間にこつ然と姿を消した



現代の英雄




どうやらその人の所在のヒントとなるものを




偶然にもつかんでしまった




こんなの俺でなくても男なら




だれでもわくわくするに決まってる




今は山奥にすみ孤独に修行らしきものを



続けてるとゆうその人





ひとよんで『渓谷の仙人』




















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