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対アメリカに向けて

〜6月14日〜

日本政府は在中日本軍と一般日本人の満州への全移転を発表。

在韓日本軍と一般日本人の本土への全移転を発表。

韓国の独立と引き換えに朝鮮北緯38°以北を満州国と併合することを発表。


〜6月15日以降〜

日本の急激な軍国化や新政策に他国も敏感に反応し、アメリカなどの反日国家は日本に抗議したりしたが日本は全て黙殺。

さらにアメリカやソ連はスパイを大量に送り込んだが日本の防諜により何もつかめなかった。

そして、韓国も一応独立できることに喜んだが、北の領土を取られることに対して猛抗議したり、大規模なデモを起こしたりしたが日本軍によって武力鎮圧された。さらにいままで日本による投資で成り立っていたのに、発表後全ての日本からの投資がなくなり深刻な食糧難や経済難に陥った。



〜6月15日、ワシントン、ホワイトハウス〜

『クソ!日本は今どうなっているのだ!!!アメリカが誇る諜報組織CIAを持ってしても何もつかめんとは・・・忌々しい黄色猿が!!!』

アメリカの大統領ルーズベルトは怒り狂っていた。その場に同席していたCIA長官も同じ気持ちから止めることは無かった。


『長官、日本の情報を得られる案は無いかね?』


『中国を利用すれば良いかと・・・中国人に金をつかませ日本軍に対して何らかのアクションを起こさせ、日中戦争を引き起こすのです。』


『戦争をでっち上げるのかね!?・・・なるほど日中戦争勃発後中国に武器支援し、日本軍と戦わせ、日本軍の情報を得るのか・・・。しかし、万が一、中国が負けた場合はどうするのだね?』


『それは、我々の大国というブランドを利用し、イギリス・フランス・ソ連などと一緒に日本へ圧力をかければ良いかと。』


『なるほど。しかし・・・日本との戦争は避けられないな・・・まぁ元から日本を滅ぼすつもりだったから良いが・・・キング元帥海軍の軍備拡張はどうなっているのかね?』


『は!!ヨークタウン級空母5隻・コロラド級戦艦10隻・駆逐艦80隻・その他艦船100隻を建造予定であります。』


『よし!!!これであの猿どもに思い知らしめてやるのだ!!!』


〜同日ベルリン〜

レーダー

『総統!!!!大変重要なニュースです!!!日本が、小型空母3隻、5万t級の戦艦2隻、1万6000t級の駆逐艦5隻をつれて、ドイツを目指しているという情報が得られました!!!』


ヒトラー

『何!!!どういう目的で、ドイツに来るというのだ?』


レーダー

『日本大使館に問い合わせた所、日本の海軍艦艇・航空兵器・陸上兵器の売却のようです!!!』


ヒトラー

『日本は何を考えているのだ?空母を売却とは・・・』


レーダー

『総統、この日本からの空母売却案を受けるべきです!この案を受け入れば対イギリス海戦や対フランス海戦、対アメリカ海戦をも有利に運べます!!!』


ヒトラー

『・・・分かった。良いだろう!!!日本からの兵器は、全て買うことにしよう!!レーダー、一刻も早く海軍を再建するのだ!!!』


レーダー

『ハイル!!!』


7月2日、日本からの船団がキール軍港に到着し、この船団をヒトラー、レーダー、ゲーリング、フリッチュが直接で迎え、そのまま交渉に移った。

交渉の末、『日独軍事協定』結ばれ、

日本からは、

小型空母(輸送船を空母に改装,最大艦載機30機、最大速度25ノット、航続距離15000km)3隻


台湾級戦艦(基準排水量:45000t満載排水量:50000t 主砲は41cm、最大速度30ノット、航続距離19000km)2隻


新松型駆逐艦(基準排水量:10000t満載排水量:16000t 主砲は25cm 対空特化装備、最大速度30ノット、航続距離20000km)5隻


1式艦上戦闘機(最大速度760km/h、20mm機関銃6門、航続距離3400km、実用上昇限度13000m)10機


22式艦上攻撃機(最大速度640km/h、20mm機関銃2門、800kg爆弾2発装備、航続距離4500km、)10機


23式艦上攻撃機(最大速度620km/h、20mm機関銃2門、850kg航空魚雷2発装備、航続距離4800km、)10機


41式中戦車(最大速度40km、55口径75mm戦車砲、7.92mm機関銃×2、装甲:前面100mm、後面/側面45mm、上面/底面35mm、行動距離300km)12輛


42式重戦車(最大速度40km、65口径88mm戦車砲、7.92mm機関銃×2、装甲:前面110mm、後面/側面85mm、上面/底面25mm、行動距離150km)5輛


が売却されることが決まった。


ドイツからは

大量の工作精密機械が格安で売却されることが決まった。


このことに危機感を持ったイギリス・フランス・アメリカは、日本へ抗議してきたが、日本は「ただの友好国間での取引であるため、中止しない」と解答した。

結局、日本とドイツの軍事取引により独軍の戦力が大幅にあがったのだが、イギリス・フランスは、ドイツが第一次世界大戦の敗北からの復活はまだだいぶかかると、楽観視し対策をほとんどとらなかった。









〜7月7日〜

史実と同じ日に日中間の武力衝突が起きてしまった。

日本は6月14日に発表したとおり、中国からの撤退が始まっていたが、史実と同じ盧溝橋で中国共産党軍が突如日本軍に発砲。

この発砲によって日本軍に2名の死者と5名の重傷者が出た。

この中国軍の攻撃に現場の日本軍が直ぐさま反撃に出て、日中戦争勃発となったのだ。


〜東京〜

〜御前会議〜

東條:『回避するつもりが始まってしまった・・・・本当に申し訳ない!!!』

東條が一同の前で土下座して謝罪した。


銀:『いや・・・これはアメリカの陰謀です。事前にその情報をキャッチしていながらこのような事態になったことはすべて我々諜報軍の責任です。申し訳ありませんでした。』

銀も土下座して謝罪する。


天皇:『陰謀!?どういうことだ!?』


仁:『はい。アメリカが日本の情報を得るために中国を利用しようとしたのです。』


天皇:『なに!?アメリカは戦争をでっち上げてまで情報を得たいのか・・・・』


『起きてしまったものはしょうがないです。問題はどうやって未来兵器を秘蔵し、早く終わらせるかです。』

緊迫した様子で仁が言った


『それには案があります。この一連の事件をすべて共産党の仕業にし、国民党の蒋介石と同盟を結び、日本対中国という構図から国民党対共産党という構図に書き換えます。それにより第二次国共合作を防ぎます。』


『なるほど・・・それでいこう。』


〜7月11日〜

〜南京〜

蒋介石

『それでは、日本は我々と戦う気がないと?』


在中日本大使

『はい。正確には国民党とは戦う理由がありません。我々の調べでは盧溝橋で我が軍に発砲したのは共産党軍です。ですので・・・国民党軍とは停戦協定を結びたいのですが・・・どうでしょう?』

実際共産党がやったかどうかなどまったく裏も取っていなかったが・・・



蒋介石

『その話が本当だとすれば、私個人としては停戦協定を結んでも良いと思う。』


在中日本大使

『ありがとうございます。友好の印として、武器を格安で売却しましょう!!』


蒋介石

『おお!それはありがたい!』


その後、蒋介石は国民党臨時幹部会議を開き、今回の事件の事情と共匪(支那共産党)討伐の続行を宣言した。

日本から、

九六式陸上攻撃機100機

九六式艦上戦闘機100機

九七式戦闘機100機

九七式艦上攻撃機100機

特型駆逐艦5隻

各種爆弾・弾薬1000発分


が売却された。


こうして、蒋介石は国民党の混乱を収めた。

そして………支那共産党とアメリカの思惑は潰され……支那事変も阻止された。


さらに、日本は、国民党と、日本の旧式兵器と中国にある豊富な天然資源を交換するという『日中兵器協定』を結んだ。


〜7月13日〜

国民党が支那共産党へ宣戦布告。

共産党の本拠地に大規模無差別爆撃を開始。

内戦に発展。


〜ワシントンDC〜

〜ホワイトハウス〜

ルーズベルト

『ジャップ!!!クソやろ〜!!!蒋介石め!!!』

ルーズベルトは今回の陰謀の失敗に怒り狂っていた。


ガーナー

『プレジデント、このまま国民党に対する支援は継続しますか?』


ルーズベルト

『いや。国民党への支援は打ち切ろう。そのかわりソ連と協力して共産党に秘密裏に武器支援を支援しよう』


ガーナー

『わかりました。』


アメリカは突如、国民党への支援を打ち切った。

これに対して国民党が反発し、急速に米中関係が冷え込んだ。


〜8月17日〜

アメリカが中国共産党と軍事同盟を締結したと発表。

さらに、中国国民党軍の無差別爆撃を痛烈に批判し、国交を断絶。


ルーズベルト

『国民党を滅ぼした暁には、共産党を滅ぼし、中国を完全なアメリカの植民地にしてくれるわ。』


ルーズベルトは、まだ知らない・・・・後に降り掛かる地獄を・・・・






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