第五話
ここは?
わからん。
「えっ? 何?」
魔法少女サリーがキョロキョロしている。
「ミコちゃん、おはよう」
「ああ、リサか。おはよう⋯⋯って、状況を説明して!」
魔法少女サリーがさゆたんに食い下がっている。
おかしい。
ここには3人しかいない。
風宮薫ともう1人の男がいない。
「ラーニャ! 天誅!」
声の方を向くとさっき時の部屋で固まってた男。
「ななちゃん!」
そう叫んで、さゆたんがあたしを突き飛ばす。その瞬間、光の矢がさゆたんの心臓を撃ち抜いていく。
「おのれええええええ!」
魔法少女サリーの右掌から炎の渦が轟音とともに噴き出して、その男を焼き尽くしていく。その男は満足そうな顔で炎に焼き尽くされていく。
「さ、さ、さゆたん!」
あたしの身体の底から何か巨大なものが噴き出してくる。
くる。
くる。
くる!
その瞬間、あたしの身体から大量の魔力が噴き出し、さゆたんの身体を修復していく。さゆたんは間違いなく即死だった。だとすると、エクストラヒーリング程度では治癒せない⋯⋯。もう涙が止まらない。
さゆたん。
さゆたん。
さゆたん!
アレ?
今、なんかさゆたんの目と合ったような⋯⋯。
「ななちゃん、こういう時は王子様のチュウだよ! ほら」
何がほらだ!
あたしの涙を返せ!




