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第四話

 ドアを開けるとメイド服のさゆたんが待っていた。


コイツは黙ってれば可愛いんだけどね。


ジュリエはさゆたんの手を取る。


「ナナと仲良くしてあげてね」


いや、ウザいから3年に1回くらいで十分だ!


ジュリエは地下の階段へとあたしらを誘導していく。奥へと歩いていくと魔法陣が怪しく光っている。


「ここにのれば時の部屋へと行ける。ただし、向こうからは絶対に来れないから注意しなさい。ナナ、ああ妾の可愛いナナ。気をつけるのだぞ!」


最後まで意味わかんねえことを言ってるオバサンだ!


 魔法陣にのるとあたしの身体が光の塵となって消えていく。そして、光の塵がふたたび集まってあたしを形作る。


あっ!


サリーだ。目の前には時が止まったように身体が固まった魔法少女サリーが現れた。


「へええ、ここが時の部屋か。これで4人揃ったね。問題はここからどうするかだね」


風宮薫が口火を切る。


「どうするって?」


さゆたんはわかっていないようだ。


「まず、サリー君をどうやって元に戻すか。次にその男をどうするか。さらに時の部屋からどうやって出るかだよ」


風宮薫はもう1人の固まった人を指す。青い肌、魔界の人間なのだろう。


「魔法陣にもう一回のればいいんじゃないの」


「さっき女帝はこっちからは向こうに戻れないって言ったよね。ということは、どこに飛ばされるかわからないということだよ。それでもその魔法陣にのるかい?」


さゆたんの言葉に風宮薫は目を泳がせる。


「おそらく時の部屋から出せばサリー君は元に戻るのだけど、残念ながらこの部屋には扉も窓もない。どうやって出るか?」


「魔法陣から出るんじゃねえか!」


適当に言ったあたしの言葉に風宮薫は目を見開く。


「さすがミホちゃんの⋯⋯。じゃ、出るのはそれでいいとして、コイツはどうする?」


風宮薫は固まった男を指差す。


「関係ねえだろ。そのままでいいんじゃねえか!」


あたしの言葉に風宮薫は首を横に振る。


「こういうのはね。必要だからここにあるんだよ。ルナ君も覚えておくといいよ」


「ひとつ確認していいか?」


あたしの言葉に風宮薫は頷く。


「あんた、この部屋に入ってからその黒縁メガネを触ったのは最初の1回だけだよな。いつもは何回も触るくせに」


「ルナ君は鋭いな。実はね。このメガネのこの中央の部分にボタンのようなものがあるんだけど、押せないんだよ。ほら!」


風宮薫は黒縁メガネのボタンのようなものを何回も押そうとする。


「じゃあ、サリーと一緒だな」


「本当、ミホちゃんみたいだ」


あたしの言葉に風宮薫は遠くを見るような目をする。


「じゃ、あたしはサリーを、あんたはその男を担いで魔法陣にのろう」


「ひょっとしたら毎回ランダムに飛ばされる魔法陣って可能性もあるから3人同時に魔法陣にのろう」

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