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第四話
あたしはさっきから疑問に思っていることを口にする。
「なんかさゆたん老けたな」
固まるさゆたん。
「サリーは若えのに、さゆたんだけ⋯⋯」
あたしの言葉を遮ってサリーが手鏡をあたしに向けてくる。
ババア!
ふざけやがって!
全部、白髪になってんじゃねえか。
目が充血してんのか。
瞳が真っ赤だ!
コーリャのババア、次会ったら殺す!
「殺す殺す殺す殺す殺す⋯⋯⋯⋯」
あたしが物騒な言葉を呟いていると、さゆたんがあたしの顔をまじまじと見てくる。
「ななちゃん、色ぽいよね」
「いや、そういうのいいから。大事な20代を奪われたんだ。コーリャのババアは必ず殺す!」
「あのぉ、盛り上がってるところ申し訳ないけど、風宮さん。上空で飛んでいるのはご存じ?」
サリーの言葉に風宮薫は頷く。
「知ってるよ。さっき言ってた白猫だよ」
「白猫?」
風宮薫の言葉に3人がハモる。上空を見ると確かに白い怪鳥が飛んでいる。
「そろそろだね。さあ、行こう。魔界へ!」
風宮薫がそう言うと白い怪鳥は急降下してきた。




