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第三話
僕はリサを残して魔法省の屋上にヘリを着陸させた。あらかじめ用意しておいた爆薬をヘリに詰め込んでいる。こんな量の爆薬で獄門島のレッドバロンの拠点を壊滅できるとは思えないが、まあないよりマシだろう。
ミホ⋯⋯。
ようやく君のもとに逝ける。
爆薬の詰め込みが終わり、僕はヘリを離陸させて獄門島へと向けて飛んでいく。
ひとつ後悔していることがある。何故、君を埋葬した時にあの黒縁メガネを一緒に埋葬してしまったのかと。あれがあれば、今回の作戦もこんなことにはなっていないはず。またミホちゃんに怒られちゃうね。探偵はみんなメガネを掛けてるんだから手放してどうするんだって。
ミホ、なんで君は僕をパートナーに選んだの?
僕にとっては人生の最大の謎。5才のミホちゃんが25才の僕を選ぶなんて。
獄門島が見えてきた。サリーたちには悪いことをした。時間稼ぎをしなきゃいけなかったからね。
僕はレッドバロンの拠点に向かって降下していった。
ミホ⋯⋯。
今、逝くよ。




