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第二話

「東條補佐官、これではミコちゃんが!」


私が叫ぶのも聞かずに東條補佐官は東京へとヘリを飛ばす。重苦しいヘリの中、私も東條補佐官も黙り込んだまま。もうすぐ東京というところで東條補佐官は重い口を開く。


「やはり⋯⋯。魔法少女リサ様、『災厄の魔女』は目覚めてしまっていた。二人で止めなければ!」


何が起きているの?

街の人々が次々と倒れていく。

炎に焼き尽くされていく人。

雷に打たれて死んでいく人。

氷漬けにされている人。

水の塊で溺死する人。

土に埋まってしまい窒息する人。

なんだ。

なんでだ。

ひょっとして魔法の属性と関係があるってこと?


「『魔法の種』の暴走ですよ。おそらく、ラーニャは私の嫌がらせに気付き『魔法の種』を暴走させているんですよ。あの性悪女のやりそうなことですね」


「東條補佐官の嫌がらせって?」


東條補佐官はニヤリと笑った。


「ラーニャがこちらで召喚される身体、つまり魔法少女ルナ様の身体に細工をしたんですよ。魔力の通り道にいくつも障害物を作っておいたんですよ。ちょとやそっとじゃ魔法なんて使えないはずですよ」


「えっ、でも、ななちゃんはそれでも魔法を使って⋯⋯」


私の言葉を遮って東條補佐官は告げる。


「そりゃ、魔法少女ルナ様は天才魔法少女ですから、そう僕の愛する女⋯⋯」


何を言ってるの?

東條補佐官!


「さあ、反撃です!」


東條補佐官は『災厄の魔女』の前でヘリを着陸させた。


ななちゃんなんだけど、なんか変。長い髪は黒髪から白銀へと変わり、黒い瞳も妖しく赤く光っている。


「ラーニャさん、ダメじゃないですか。こんなことをしちゃ!」


「カザミヤ! あんた裏切ったね。なんでこの身体、魔法が使えないのよ! お前と魔法少女2人であたしとやり合うつもりかい。笑わせるな!」


東條補佐官の言葉に苛立つラーニャ。


カザミヤって?


「いえ、コーリャさんからお預りした赤ん坊で間違いないですよ。その魔法少女は!」


東條補佐官はあくまでもしらを切る気らしい。


「ほおぉ、いい度胸だ。あたしとやりあって勝てるとでも!」


ラーニャは東條補佐官を威嚇する。


「勝つ? そんなことをする必要ないんですよ。『強制解除』!」


東條補佐官がそう言った瞬間、『災厄の魔女』ラーニャはその場にバタリと倒れた。


「魔法少女リサ様、私の役目はここまでのようです。これより獄門島へ向かいます。その前に!」


なんで?


私の左目に痛みが走ったと思ったら、東條補佐官の右手には血がベッタリとついたナイフがあった。


「魔法少女ルナ様が戻るまで、この指輪を封印させてください。しばらくのご辛抱を!」


「ぐあっ!」


血の匂いがあたりに充満していく。東條補佐官は私の左目に持っていた指輪を埋め込んでいく。


「ぐわあああああああ!」


私の絶叫を無視して、東條補佐官は何か詠唱をしている。私の左目の傷口は一気に塞がっていく。


こんなんで、ななちゃんが戻るなら⋯⋯。


私は痛みで気絶してしまった。



 東條補佐官はヘリで獄門島へと戻り、そのままヘリを獄門島へと墜落させた。後でわかったことだが、このヘリには大量の爆弾が詰め込んであったらしい。これによりレッドバロンの拠点、獄門島は壊滅しレッドバロンの魔法使い部隊に壊滅的な損害を与えた。もちろん政府の魔法少女も全滅したのではあるが⋯⋯。

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