第三話
「魔法少女ルナ様、魔法少女リサ様、まもなくサンメリア号の上空に到着します。降下のご準備を!」
東條補佐官から指示が飛ぶ。
っていっても、ななちゃんは熟睡しているんだけどね。
まあ、いいや。
私が抱きかかえて降下すれば⋯⋯。
そうだよ。
不可抗力だよね。
抱きかかえないと降下できないし。
私はななちゃんを抱きかかえて悶絶する。
これは仕事。
仕事。
へへへ!
さあ、降下!
痛っ。
アイツ、私の脚に爪をたててついてきた。傷になったら、ななちゃんに嫌われちゃう!
私は脚をばたつかせてソイツを振り払おうとするが、ソイツはなかなか離れない。そうこうしている内にサンメリア号に降下してしまった。
降下したサンメリア号は異様な状況に陥っていた。あの化け物が船内で大暴れをしているのだ。しかも、この化け物は魔法を使う1種類ではないため魔法の種との複合ではない。
ということは、もともと魔法少女ってことなのかも⋯⋯。これだけの高度な魔法を使いこなすって、まさかミコちゃんじゃないよね。ミコちゃんだったら私は攻撃できない。
ななちゃんはというとまだおねむタイムだ。バイトが忙しいから疲れているんだろう。
「おい、リサ。ルナを起こしたほうがいいんじゃねえか?」
うるさい。
そんなのはわかっているんだよ。
でも、ななちゃんはこうなってしまっては絶対起きないのも昔からわかっている。
どうしよう⋯⋯。
「仕方ねえ! やるしかないな。『強制解除』!」
ぷちぷちはそう言って、ななちゃんの肩の上に乗る。ななちゃんの身体から白く輝く光が生じてななちゃんを包んでいく。変身したルナが現れた。
光から解放されたルナは純白のコスチュームに身を纏う。
「転生魔法少女 見参!」




