陸3
日々が過ぎていき、かいとはいつものように話していた。
いつきとかいとと陸と里多は赤井の家にいた。
よくいる場所は廊下が多いかもしれない。
いつも明るくしゃべるかいとが小さな声を出す。
「二人も桜子のとこ行こうぜ」
突然だった。
陸と里多はついて行く。
里多は「だれー?」と聞いてくるがかいとは「大きい声だすとばれる!」と答える。
廊下を歩いていき、下へと向かう階段を下りるとそこには部屋がある。
何かが中央にある。
紫の座布団の上にびんが置かれている。
陸は近づくと、びんの中には闇色をしたかけらがあった。
陸はその色はとても美しいと感じた。
りたがいう。
「何これ!?何これ?」
かいとは胸を張って答える。
「桜子だ!」
陸は目が離せない。
「きれい…」
と小さくつぶやく。
里多は顔を横にする。
「さくらこ?」
「闇色のかけらの桜子だ!俺が見つけた!」
いつきは後ろからぼそりという。
「勝手に見つけたの…お兄ちゃんが。…ここ来るのだめなのに…」
いつきはぼそりといい、声が小さくて最後の方は聞こえない。
里多は明るく質問をしてる。
「お話できるの?」
「ああ!」
かいとは得意げだ。
「桜子、陸と里多だ!」
四人はかけらをじっと見る。
「…こんにちわ…かいとくん。あの、ここへは来てはだめって…」
かいとはにっこという。
「桜子だ!」
「…かいとくん?聞いてる?」
かけらから聞こえる声は優しげな女性の声。
心が安心できるような、そんな声。
「陸たちも桜子と話していいぞ!」
偉そうにかいとはいった。
里多はむうとするという。
「かいと、えらそう!なんかむかつく。けど…桜子さん、私。里多!よろしく!」
里多は手を差し出す。
いや、声を差し出す…か?
桜子はどこか恥ずかしがっているような声を出す。
「…あ…よろしく…里多ちゃん」
りたは陸の背中を押す。
「こっちは陸!私の弟!」
「…よろしく…陸くん」
陸と桜子は出会った。
陸は闇の色をしたかけらと、彼女の声に、何か不思議な気持ちとなっていた。
優しげな声に陸の心はどこか、いやされたのかもしれない。




