陸2
陸と里多は赤井家へと行っていた。
里多に無理矢理連れてこられた陸であった。
陸はかいとがたくさん話してくるため、ただ聞いていた。
「俺は兄ちゃんに勝ちたいんだ!」
話は兄のかなたの話が多い。
その隣にはかいとの妹のいつきがいる。
「かなたお兄ちゃんは強いんだよ」
二人とも兄が大好きのようだ。
そこへ、陸の双子の姉もしゃべる。
「そうなんだ!かなた兄ちゃんと私戦いたい!」
陸は姉ははっきりいって嫌いだ。
陸はうなずくだけで飽きたのか、どこかへと行ってしまう。
かいとは、陸についていく。
「陸!どこ行くんだ!?」
「…」
陸はうなずく。
笑いもせず、うなずいた。
かいとはピタリと止まるが
「そ、そっか!」
とかいとの方が無理に笑う。
陸がまた離れるとついていく。
全員が。
陸はいらっとするが。
後ろを見る。
三人の姿を見ると、仕方なくそばにいる。
陸は思う。
一人になりたいのにと。
でも、一人になってももしかしたらおもしろくないのかもしれない。
陸はそばにいることにした。
あるとき、陸はかなたと出会う。
「おう、陸」
陸はこんにちわと頭を下げる。
かなたはにかっとする。
「かいとといつきと遊んでくれてありがとな、なんか二人とも楽しそうでさ」
かなたはかいとによく似ている。
「あ、里多って今日来てるか?」
陸はうなずく。
「かいとと戦って…ます」
「そうなのか、わかった!で陸何してんだ?」
「僕は…広い家だなって」
「たしかに広いよな、俺も来たときびっくりしたぜ」
「昔から…ここ、いるんじゃ…?」
「それがさ」
かなたが言うには。
かなた達の父は、敬造が兄であり主のため一時、赤井の家は離れてたらしいが敬造はこんなにも広い家で部屋もあるためかなた達と共に住んでいる。
といっても、かなたの父と姉のうづきは他国へと行っている。
父なりの自分は主ではないのに、そこへといるのはよくないというものもあるのかもしれない。
とのこと。
難しくて頭が痛くなるが。
陸は聞いていた。
かなたは陸の頭をなでる。
「これからもかいと達と仲良くしてくれるとうれしいぜ」
「…はい」
「あ、別に強制じゃないからな、陸の好きにしてくれよ」
陸はうなずいた。
そこへ、かいとと里多がくる。
「かなた兄ちゃん!私と戦って!」
里多がいうと、かいともいう。
「俺と戦えよ!兄ちゃん!」
陸はその姿を見つめると、後ろを向いた。
かなた達からは離れていった。




