桜子
桜子は、行きも帰りも誰かがそばにいる。
いつき、かいと、陸など。
彼女は何かをはっきりというと。
ある、闇の色をした玉が砕けたかけらの一つである。
誰もが持つ怒り、悲しみや苦しみなどを吸収していた。
その大陸は“幸せの大陸”と呼ばれていた。
これは、ある大陸にあったが、壊れたことで、吸収した闇が暴走を起こした。
何とか止められたが、一つにあると危険となり、様々な場所へと任せられることになった。
桜子もそのかけらの一つである。
かけらと人の姿にわかれてしまったことで、壊れやすくなってるのではないかと危険とはされている。
桜子は屋敷へと帰ると、すぐに廊下を進み、地下へと行く。
そこには広い部屋があり、びんが置かれている。
その中には闇色のかけらがはいっている。
かけらとわかれた自分。
桜子は悩んでいる。
「私はかけら…だけど、それとも人?」
自分がどちらかわからなくなる。
自分は、このまま守られているのは嫌なのだ。
ほこは、隣に現れる。
ほこは黒猫だ。
「桜子、大丈夫?」
「うん。大丈夫」
桜子は手をかけらへと向ける。
理由は一つ。
元の玉は闇を吸う力が強かったがかけらとなったものは、あまり闇を吸収する力は弱いが、それでも闇を吸っていく。
かけらの時は自分でどうにか、少しずつ闇を消してきた。
だけど、人の姿にわかれてからはうまくできなくなった。
だから、かけらへと力を込め、無理にでも闇を放出させる。
桜子は汗が出てくる。
闇は、辛いのだ。
痛いのだ。
けれど、自分で方法を見つけた。
かけらから、赤色を帯びた闇色の花びらが出現する。その花びらへ今、桜子の持つ力である赤い玉を向け、消し去る。
「…っ………」
何度も赤い玉を飛ばし、花びらを消す。
闇を消すのだ。
「………っ」
それから終わると、桜子は息を吐く。
汗が流れ、膝をつく。
ほこは、いう。
「桜子…」
「終わった…よし!ほこ、上の部屋に戻ろっか」
「うん!」
だが、桜子はまだ膝をつく。
立ち上がろうとしたが、すぐには動けないようだ。
「やっぱり…もう少しここにいさせて」
「わかった!」
ほこはうなずいて、桜子の頭をなでた。




