あのひ
あのひ。
彼は、物語を作るのが好きだ。
好きだ。
ちなみに彼は異世界の物語を書いている。
好きなのだ。
物語が、昔から。
だから、自分も書きたくて、少し、書いている。
本屋でマンガも小説もよく表紙を見に行く。
好きなのだ。
とにかく、物語がそこにあることが。
好きなのだ。
「異世界とか、難しいだろ、設定とか、どうやってあんなにすごくなってくんだよ…書いてる人達…すごすぎる」
感想だ。
異世界以外も読むが、いや、本当にどうやって、異世界の話を続けていけるのか。
いや、すごい。
本当にすごい。
異世界以外もすごい。
ミステリー、バトル、ラブコメ、青春、ダーク系とか、王道とか、ファンタジー、SF、あと、他にもたくさん。
たくさんありすぎて、全て読みたいのに、読みきれない。
それは、正直悲しくなる。
全部読めればな…なんて。
「物語がなかったら、俺…精神的に生きてこられなかったな…」
精神は結構崩れることを気づかずに壊れてるとき多いため、俺の場合は、本当に物語が好きでよかったと思う。
でも、現実に物語みたいなことが起きるのは、うん。
こわすぎる。
物語の中だけにしてほしい。
前回の怪物とか。
こわかった。
ほんと。
「よし!異世界を書きながら、他の物語の設定も作りたい、というか、もっと書きたい」
あのひは自分の部屋を出て行った。




