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せなとうわさ4

動物とは別れ、せなとなななは学校の外へと出る。

前川なななは、しゃべり続ける。

せなは、後ろをついて行く。


「よかったわー、同じ人がいて」


「は、はい」


せなは自分と同じ人は会ったことはなかったため、静かに話を聞いていた。


「私ね、ずーーっとさがしてたの」


「どうしてですか?」


「ついてきてね」


「…はい」




ミカオの店。「ミカオノルン」

店内。


いつきは、腕時計をふき終わり、たいやきに気づく。


「た、たいやき!?ですか?」


ミカオはにこりとする。


「いつき、食べて」


「…え!?いいんですか!?」


ミカオはこくりとうなずく。


いつきはたいやきを食べる前に頭を下げる。


「ありがとうございます!いただきます!」


いつきはパクリと食べる。

いつきは幸せに頬を緩める。


「おいしいです…」


ミカオがいつきの頭をなでる。


「おいしい?」


いつきはこくこくとうなずき食べていった。

シャンディはそれを見ていたが、すっと店を出てった。






せなは公園へと来る。

暗いが、空はまだ青い。


「あの、私そろそろ帰ります」


なななはせなを見て、いう。


「ねえ、聞きたいことがあるの」


せなは静かに聞く。


「なんですか…?」


「可桃みなはを知ってる?」


せなは言葉が出てこない。


「あなた、そっくりなのよね、みなはと」


せなはその名前に声が出ない。


「やっぱり、妹さん?」


「…みなはは、私の二番目の姉です…」


「…みなはは、うわさのせいで…ね」


せなは、ずきりずきりと胸が痛む。


「…」


可桃みなは。

せなの二番目の姉である。

彼女は、悪いうわさを広げられ、命を自分でおとした。


なななは、せなの目の前へと歩いてくる。


「私と似た力の人が高校へ入学してきて、ずっと気になっていたの、しかもみなはと似てたから」


「お姉ちゃんとは…」


「小学生あたりから一緒でとても優しい人だったわ」


「…」


なななは、いう。


「あなたへお願いがあるの、あのね!うわさを本当にできるなら、みなはを苦しめた誰かの命を奪うことはできない?」


手をつかまれ、言われるがせなはうつむく。


「ごめんなさい、私は…人の命を奪うことはできないみたいです」


「なら、みなはを生き返らせるとかは!?」


「できません、試したんです…」


「そうなの…………………………」


なななは、黙る。


「じゃあ、いいや」


「すみません、できなくて…」


「こちらこそごめんね、だから」


なななは、にたりとした。


「やっぱり、私が自分でするから、あのね、他に方法あれば、その相手だけでよかったんだけどー…」


なななは後ろを向くと、暗い空を見ていう。


「みなはは、いないのに…うわさを広げた誰かはのうのうと今もどこかにいる」


その声は最初は悲しげだったが、だんだんと怒りが混じる。


「許せない、許せるわけないでしょ?」


「…」


せなは許せるわけがない。

絶対に。

多くのことが変わった。

自分の人生も自分以外の人生も。

許せるわけがなかった。


「…許すわけないじゃないですか」


「ねえ、そうよね?ねえ?」


せなはぎゅっと拳を握る。


なななはぽつりと言う。


「…うわさで聞いたことある?2年生の廊下に何かがいるとか、それ以外の場所にも何かがいるって」


「はい…聞いたことはあります」


「…あれ、私がうわさを聞いて、出現させていったの」


せなは質問する。


「どうして、そんなことを?」


なななの黒い髪が風にゆれた。


「誰かわからないなら、みんなを襲えばいいと思うの」


せなは目を開く。


「そ、そんな、こと…」


「何か悪いの?そうするしかないでしょ?」


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