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彼たち(陸 誠 数秋 草太)
沢野陸。
彼は、丁寧な少年でかわいらしい容姿。
ひし形の髪飾り。
双子の姉がいる。
桜子のことを好きであったが諦めた。
陸は学校へと行く道を歩く。
隣には里先誠がいる。
「にしても、かいとがうらやましいぜ」
誠は遠くから桜子とかいとを見つめる。
「いいよな、美人と。桜子さーん」
陸はニコリとする。
「桜子さん。きれいだよね」
「ああ、きれいだよな、彼女ほしいな」
「彼女……」
「彼女ほしいぜ!ほんと!」
「彼女………」
陸はつぶやきつつ、いう。
「誠、応援してるね」
「………いないんだよ」
「え」
「俺を相手にしてくれる女子がいないんだよ!」
「そ、そうなんだ」
誠はまたチラリと。
「見ろよ、森数秋、女子に人気」
陸は誠の見る方を見た。
森数秋
イケメン。
顔良し。
頭よし。
体力よし。
女子にもてる。
以上。
その隣には十維路草太。
数秋といる。
以上。
誠はいう。
「もてる男はいいよな」
「誠、もてそうなのに」
「あれだな、俺の性格が女子に嫌われるのかもな」
「え、そうなのかな……………」
陸は静かに横目を向く。
「そこはそんなことないっていってくれ!」
陸と誠は学校へと行く。




