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かいと 色葉 いつき
俺は……下を向く。
自分は………。
俺は…………歩いていると、いつきと色葉とばったりと会う。
色葉は「かいと先輩!」と、俺の方へいつきと一緒に来る。
色葉は俺と、腕を組む……!?
「い、色葉!?あの、その」
俺は顔が赤くなる。
色葉はにこーっとする。
「かいと先輩、夜に会うなんてうれしいですー」
俺はわたわたしてると、いつきは俺をにらんでくる。
うん、こっわい………。
何でにらまれてるんだろう…。
「いつき?何でそんなに怖い顔するんだ……………!?」
いつきは自分の胸元で腕を組む。
「ナンデモナイ」
いつきは低く棒読みな声。
だが、みんなで家へと帰る。
色葉は俺と腕を組み、もう片方の手はいつきの手を握る。
誰もいない夜道を、三人で並んで歩いて行く。
なんだか………、その、温かいなと思った。




