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この空間の話14

いつきは、走ると腕の近くへ。

が、体が震える。

足が前に進まない。


「…………」


_動かないし………声、出ない!


それでも、かいとは腕に巻き付かれてる。

そこへ近づくのは大きな腕。

腕は血を流しながら、拳を作るとかいとへ向かう。


いつきは、思いきり自分の手のひらを握る。

爪が刺さる。


「…………いっ……………!」


痛み。

痛みで、震えが一度止まる。


__今だ!



「そこの腕みたいなやつさん!こっちこい!」



腕は何も反応しない。

声は聞こえないのか?

腕だし…よく考えたら


「遅いです!動きが!遅い!もっと早く動けないんですか!」


腕はピクリとする。

いつきは「え」となる。

聞こえたのか?


「え!え!えと!」


大きな腕がこっちへやってくる。


「わ、悪くいってすみません!わわ…」


いつきはわたわたする。


腕は近づいてくる。

そこへ、氷いばらが伸びる。

氷いばらは人差し指に絡まる。

氷いばらを使うのはゆらだ。


「ゆらさん!」


「いつき、下がってろ」


ゆらは氷いばらをぐいっと引くが、腕は力が強い。


かいとは小さな腕に絡まれ、だが掴まれれば骨を折られる可能性あるため必死によける。


ゆらは叫ぶ。


「かいと!大きいのは私がどうにかする!早く出ろ!」


かいとは動き続ける。


「出ろっていったって…!」


仕方なく赤の力を拳に込める。

思いきり小さな腕へとぶつけると小さな腕は後ろへと下がり、出ることできる。


かいとは、息をつく。

かいとも後ろへと下がっていく。


「出れた……ぞ」



いつきはとりあえず動かない。



ゆらは人差し指に力を入れられ、空中に浮いてしまう。


「ゆらさん!」


いつきは叫ぶ。

かいとが来る。


「いつき、下がってろ!危ない」


「あ…うん」


いつきは後ろへといく。


かいとはいう。


「さっき、いつきの声した!ありがとな」


「…う、うん」


いつきはうなずいた。

かいとは、腕へとまた向かう。


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