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誰かとの時間が誰かを変える時
クロリネは話したいことが多くある。
表情は笑顔ではあるが楽しんでいる。
かいとへ話し続ける。
話すことが楽しい
聞いてほしいという感情が伝わる。
「かいと様と出会ったことで桜様が変化したのではと。他にも多くの理由があると思いますが。かいと様との出会いで何か変わったとしたらおもしろいです。わあ……誰かとの出会いで危険者が変化するなんて、素晴らしいことです。僕は愛恋など好きではありませんが。変化が好きです変化が大好きです。変化が好きなのです。変化変化、進化でもあるのでしょうか?」
かいとは黙る。
黙り続ける。
「あ………」
クロリネの話続けることが恐怖となっている。
変化についてクロリネが興味を持っている。
なぜそんなにも
興味を持つのか
「もっと話しましょう。かいと様」
かいとはいう。
「そっちしか話してないだろ!?」
「あ。すみません。楽しくて楽しくて興奮しました。今の所。かいと様から聞きたい話は桜様のお話だけ…ですね」
「俺のこと興味ないなら話しかけてくるなよ!?」
「興味はありますよ?」
「いや嘘だろ!?」




