クロリネ かいと
クロリネ、かいとはなぜか一緒に歩いていた。
クロリネはかいとの歩く速度を合わせている。
「かいと様。桜様のことお聞きしたいです」
かいとは黙る。
話してはいけない気がした。
口を閉じる。
クロリネはニコニコと笑う。
「お聞きしたいです。話してください。話してください。話してほしいです。話してください話してください話してください話してください話してください話してください」
かいとは怯える。
話してといわれる。
怖い。
繰り返しが怖い。
「な、何でそんなに聞きたいんだ!?」
クロリネは笑顔で答える。
「強くお優しい方と僕は思いました。聞きたいです」
「えええええ……」
クロリネはかいとに話させたい。
「話してください」
「い、いやだ…どうせ!話したって!桜子を狙うんだろ!」
「桜様。とてもお優しいと思うのです。僕は知りたいのです」
「う……さ、桜子は優しいんだ!みんなのこと考えるんだ!だからだから!桜子を狙わないでくれ!あんなに優しい人を攻撃したり、傷つけないでほしいんだ」
「かいと様。桜様。とてもお優しい方なのですね」
かいとは急にうれしくなる。
「そうだ、優しんだ…!」
「優しいのですね。気持ち悪いですね。とても優しいなんて気持ち悪い」
「な、なんでそんなこと」
「優しいなんてご自分のためでしょう?」
「俺は優しいっていいと思う。優しくない人ばっかだったら今ここにいられないと思う」
「そうですか?」
「俺はそう思う……けど…」




