クロリネと桜の花びら
クロリネを狙って桜の花が舞う。
クロリネは攻撃する気はなかったがかいとの後ろへ入り込む。
氷は現さずにいう。
「桜様はどうしてそんなにかいと様が好きですか?」
クロリネは続ける。
「かいと様の容姿ですか?心ですか?地位ですか?立場ですか?お金ですか?何にひかれましたか?」
クロリネの言葉に。
桜の花びらから声がした。
“かいとくんの全部。全部、全部が好き”
声が続く。
何者であろと
何をしようと
過去がどうであろうと
今が
かいと
彼のすべてが好きと
全てに恋に落ちたと
桜の少女は口に出す。
“好きです………私を傷つけてください”
クロリネは静かにいう。
「遠慮しなくていいのですよね。でも…」
クロリネは氷を現してからわざと肩を震わせる。
なぜなら、かいとがクロリネの目の前で拳を止めたから。
「これ以上…」
かいとは止まっている。
クロリネは微笑む。
「僕は攻撃はしていませんから。傷つけられませんよね」
「……」
かいとは動かない。
その姿に桜の花がパァッと舞う。
喜びの花がクロリネにひらひらと舞う。
「そ…そうですか。愛しているのですね…僕は見に来ただけですから。ですが桜様。お気をつけくださいね」
桜へとクロリネは話しかけていく。
「桜様の愛情は歪にもなる可能性があるのです。そのことを棘のように胸に刺されなければならないのです」




