遂げるシルベ その後20
遂げるシルベは魂へと花を手向けた。
静かな空間で挨拶を続ける。
桜の花とリアメラの力。
他の力により、魂たちが落ち着きを持っている。
遂げるシルベは長く話す。
「私は…一人でここに来られなかった…私一人でしないとと考えた時ばかりだけど、一人でなんて出来ることないるて。誰かのことを知ったり何かを話したり聞いたり、いわれたりしないと分からないことばかり…一人で出来ないとでも、一人で出来ることなんてないるて。それがよく分かる日々を送ってしまったるて」
遂げるシルベは本当に少しずつ知った。
少しずつ知ることが出来た。
何も知らずに終わることもあったはずなのに。
知る機会をもらえた。
教えてくれる誰かが少しずつ増えていった。
でもまだ何も分かってない。
でも、知らないといけないことを少しは知ることが出来たからここに来られた。
本当に…たまたま機会があった。
たまたま、たまたま教えてくれた。
「知らないで終わっていた私もいるるて。知ろうとしないでの私もいたるて…私ね、知りたくないこといっぱいあったけど…知ることが出来て………よかった…と思うるて」
少しでもよかった…と遂げるシルベは思った。




