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どの世界も様々な日々を その後19
どの世界も様々な日々を
似世界
似ツミウ
魂たち
似ツミウは自分の世界を見る。
亀裂がまだ入る世界。
でも、空間が繋がる世界。
自分に合っていると思う。
この世界は亀裂がある
きれいな空間は自分はいられない
きれいな空間はいられない
似ツミウは魂たちへ手を伸ばす。
「空間はまだ亀裂ありますね。少しですが…安心してしまいますね。亀裂がないと私。ここにいられませんね」
ここにいられない
あの美しい桜は本当に純粋な力を感じた。
この世界は悲しみもかんじたのかもしれない。
純粋ではあるが。
あの純粋さがない。
もうない。
似ツミウは目を細める。
「あの純粋さ…うらやましいですね…」
どこか歪む感じもあったが。
あの純粋さは本物だ。
美しい力
誰かを守りたい
それが分かる
痛く分かる
純粋さが強く、恐ろしさまで感じてしまう
恐ろしいほど純粋
誰かを想うことにここまで純粋になれる誰か
うらやましい
もういない誰かたち。
寂しさも感じる。
「お別れですね。何だか寂しさを感じますね。どうかまた別の世界のあなたたちへ。あなたたちの幸せを願っていますね」




