いつきとかいと
かいとは歩きながら思う。
先ほど森数秋というイケメンといた。
_にしても、数秋………あのイケメンに…
嫌いとあんなにいわれるとは…
………
かいとが歩いていると、いつきがいた。
かいとは声をかける。
「いつき。何してるんだ?」
「兄さん、私、学校と遠くの公園を歩いて、また歩いてるの」
?学校と公園を往復ということだろうか?
「有理架さんに、自分で考えれっていわれて!今日何もないから!歩いてた」
「そうだったのか…えっと、今は?どの辺?なんだ」
「?んーと、学校に戻ろうと思ってて」
かいとは応援する。
「そうか…その、がんばれ!」
「うん!あ!…………」
いつきは答えて、はっとする。
「どうした?」
「買い物忘れてた」
交代で買い物に行くときがあり、今日はいつきだったようだ。
かいとも忘れること多い。
ので。
「買い物!そうだな、一緒に行こうぜ」
ちょうど会えたし、一緒に買い物へといく。
とりあえず野菜を買った。
いつきとかいとが店を出ると、そこには
有理架とミレディがいた。
「かいと様!」
有理架は、買い物袋を持ち、かいとの元へ。
行こうとしたが、ミレディが肩を掴む。
ミレディも、買い物袋を持つ。
「有理架様。アイスお買いになりましたよね?溶けるので帰りますよ」
有理架はあっとする。
「そうでしたわ!かいと様………少し…くらい…」
ミレディは鋭く有理架を見つめる。
「チョコアイスが溶けますよ?」
アイス。
溶けてもおいしいアイス。
だけど、溶けてないアイスも食べたい。
アイスとは溶ける。
でも、おいしい。
アイスとは、心をいやされる。
冷たいけど、好きな人にはたまらないアイス。
アイスとは、食べたくなる。
アイス
おいしい
アイス
おいしい
長くアイスのことをなんか多く話してしまった。
かいとは拳を作りいう。
「アイスは溶けてもおいしい!!だけど早く帰った方がいい!」
かいとはアイスの心配をする。
有理架は肩を落とす。
「かいと様…!ありがとうございます!また今度ですわ!」
「ああ!アイスや氷は溶けるからな!!」
かいとは氷とかは溶けるから早く帰る方がいいと思っている。
ミレディは、丁寧に頭を下げ、有理架はかいとのアイスを優先する姿にドキッとする。
二人が行ってしまう。
かいとは思う。
_あの二人ってしっかりしてるよな。
いつきはにこっとする。
「有理架さんたちも買い物してたね。アイスかー。いいなー」
いつきはアイス食べたいなと思う。
かいとは聞いてみる。
「アイス食べたかったか?」
いつきはブンブンと顔を振る。
「ううん!大丈夫!あ、でも…………今度、食べたいかも」
いつきはそういうの我慢しているように感じる。
だが、アイスのことはキッパリと忘れたようにいつきはいう。
「よし!帰ろ兄さん」
「ああ、その…アイスは……今度だな」
「大丈夫!多分、次来たとき忘れてると思う!」
「忘れてるのか………アイス、か…たまに食べたくなるよな」
いつきはいつのにまにか買ったものの入る袋を全て持つ。
「あれ?」
いつきは、いつのまにか持っていた。
さっきまでかいとが持っていた袋も。
ので、すっと、買い物袋をかいとは持つ。
かいとは思う。
_全部持たなくても
俺が頼りにならない………とか?
いつきは、あんまりなんというか、自分で全部しようとするって感じにみえるな…
頼りにくいのかな……
いつきはあわてていう。
「あ、私が持つ!」
「いや、俺持つ!」
「ぐう………力があってうらやましい……」
「…いや、別に重そうだから持っただけだぞ」
「兄さんのそういうところ……いいところだけど………なんか悔しい」
_悔しいといわれても…。
いつきとかいとは、アパートへと帰る。