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似世界 花の舞う957

似世界

クロリネ


花の舞う場所がある


クロリネは一人で歩く。

花に触れながら歩く。


「花がとても綺麗です。美しきは毒。苦しみを持つとも言いますよね。この花も美しいだけではないのでしょうか」


花が美しいとだけいわない。

クロリネはニコリとする。 

一人で話し続ける。


「一人歩くのです。あ…でも少し早く動かなければですね。早歩きでしょうか。まだここにいたいですね」


花が舞う美しさに酔わない。

花の美しさだけに心動かされない。

美しいからこそ

その強さも

苦しみも感じたい


クロリネはそういう人。


美しい


美しい


美しい


クロリネは笑う。


クロリネは微笑む。


「綺麗ですねえ…綺麗ですね…綺麗ですね」


クロリネは続ける。


「美しく心から澄んだ存在の力…。僕のような心の汚れた者は触ることも見ることも本当は許されないのでしょうね」


クロリネはどこまでも笑顔だ。

クラリネは笑う。

花は舞う。


「そんな僕にも花を降らせてくれるなんて。この力を持つ方は何て心の広く綺麗な存在なのでしょうか」

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