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ゆらとミルンルハ

ゆらは、次に彼女の元へ。

多くの草木に囲まれた建物。

中は黄色い空間。

草木のツルが垂れ下がる。


ミルンルハ。


彼女の服装にゆらは恥ずかしげに腕を組む。

適当に作られた服は。

その。


「何か着ていろ!」


ゆらは自分のスーツの上を脱ぐとミルンルハへと着せる。


「ゆらー」


ゆらの服を上に肩にかけると走り回る。


「わー。ゆらからもらったー」


「いや、あげてないぞ」


「もらったー」


ゆらは困り顔をしつつ、いう。


「貸しただけだ。返してくれ」


「えー」


ミルンルハは、ほわーっと肩を落とし残念がる。


「かえすー………………」


ゆらはようやく本題へ入る。


「ミルンルハ。緑のリボンとかなくしてないか?」


「頭についてるよー」


ゆらは「ん?」とする。


「ついてないが」


「え!どこー」


うろうろとする。

ゆらは地面に膝をつくと探し始める。


「なくしやすいのか?」


「どうしてかなー大切なのにー」


ゆらは何かしらいいそうになったがやめた。


「これか?」


「それだー。ありがとうー。かいとも見つけてくれるのー」


「かいとがここに来て、嫌とかあるか?」


ミルンルハは顔をブンブンと振る。


「嫌じゃないよーやなことしないもん」


かいとは嫌なことをしたりはない。

そもそもそんなことがあるならここへ来させない。

かいとには信頼がある。

何というか、はっきりしてないらしいが…

まあ、悪い奴じゃないからな。


「最近は体調は?」


「元気ー!」


「そうか。ならよかった。じゃあ、そろそろ行くな」


「うん!」


ゆらは行こうとした。

ミルンルハがはっとする。


「ゆらー。服ー」


ゆらは歩いてくる。

忘れてた。


「忘れてた。」


「あったかかったよー。ゆらみたいだねー」


「…………そうか」


ゆらはスーツの上着を着ると、行ってしまう。


ゆらは一人歩く。

その隣を金色の髪の少年が通り過ぎる。

きれいな容姿だ。

何だろう。

何となく、何となくピリピリしているような。

気のせいか。


ゆらは「あ」とする。

前に話したことがある。

まあ、気にしなくていいか。


金色の少年はにこっとする。

丁寧に頭を下げてきた。


「………」


特に話すことはない。

力のことで少しだけ話しただけ。

たしか、自分をいじめた相手へと復讐をして…だが、一時的なものだったから何もなくで話が終わった相手。



ゆらは思う。


もり数秋すうあきか)

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