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現世界 青命屋敷 イロノルレフ亜921
現世界
青命屋敷
イロノルレフ亜
思航
桜景色を思航は見つめる。
名の分からない者たちが自分を守るように動いた。
「この桜…は」
イロノルレフ亜はいう。
「桜の花見たことあるのっ?きれいだよねっ☆ありゃ☆あなた私より長く生きてるねっ☆」
イロノルレフ亜は聞いてみる。
「桜の花好きっ?私は好きっ☆好きだよっ☆」
桜の花が好きとイロノルレフ亜がいう。
「胸を痛ませるような桜の景色があるっ☆誰かを救うこともあればっ、苦しませるように美しい花っ☆ああ、あの人は桜の花はきれいだけど」
イロノルレフ亜は続ける。
「私はこの桜の花を今年も見れるかなと話してたなっ☆」
思航は何の話をされているかは分からない。
けれど静かに聞いていた。
「桜をあの人は見たいといって、頑張れたっ☆だから私は桜は生きる力をくれたっ☆だから好きっ☆」




