1908/2094
現世界 青命屋敷外げたシルベ882
現世界
青命屋敷外
遂げたシルベ
遂げたシルベは剣を持ち空中を斬った。
空中に一線の切り傷が出現する。
そこから出ててきたのは。
遂げたシルベは驚いた顔をする。
が、すぐに顔を冷静に戻す。
「あなたは…作。るてね」
青の者。
青標建物にいた彼。
作。
拓前の兄だ。
遂げたシルベは言葉を出した。
「体は何もないるて?」
すぐに出たのは作の体のこと。
遂げたシルベは別のことをつぶやく。
「島凪がここへ連れてきたかるて」
作は落ち着いていた。
彼はこの世界のシルベと顔を会わせたことがある。
だが、目の前の彼女はなぜ青標建物から出ているのか。
作の方が質問する。
「どうして外に」
遂げたシルベはすぐに答える。
「私はこの世界のシルベではないるて。別の世界のシルベるて」
「別の世界…」
作はあまり驚かない。
遂げたシルベは苦しそうに笑う。
「青標の地にいたあなたが驚くわけないるてね。作。あなたはここで落ち着いてるて。体も心配るて」
作は急に片膝を着く。
遂げたシルベは落ち着いている。
「ここで休むといいるて」




