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現世界 青標建物 島凪880
現世界
青標建物
島凪
島凪は作のことを見ていた。
近づいても何も出来ない。
島凪は一人で戦う姿に何だか苦しくなる思いがあった。
「一人で戦うって…」
島凪はつぶやく。
作の一人は強制だ。
前から一人の者がいる。
島凪はその姿に悲しみはない。
そういう存在という気持ちはあった。
変わらない場所が変わる時が来る。
今度は作という存在がいらなくなる。
いらなくなるのだ。
島凪は案内役のようなことをした。
変わるのなら彼は帰っていいだろう。
帰ってどうなるか分からなくても
帰ったほうがいい。
そのために島凪は案内した。




