かいと、草太2
どこかへ二人は向かう。
草太がポツリという。
「かいとくん。昔誰かを殴ったことないかい?」
「…え?」
かいとは上を向く。
_そんなことあったな
あれで友達とかもういいなって思ったんだよな
「何で知ってるんだ?!」
「同じ学校だったから」
「そうだったのか?」
草太は、かいとの目を見ない。
「あの時、僕。驚いた。あれから、かいとくん。かなり悪くいわれてただろう?」
「…あ、まあ」
着く。
そこは。
使われていない小学校?
ここは、様々な使われ方をしていて。
例えば、セツナの部屋とか、他にもある。
草太は、声を出す。
「あのさ…………かいとくん」
そこの体育館に着く。
陸と来たのが懐かしく感じてしまう。
といっても。
けんかをしたのだが。
多分あれはけんかだ。
_俺が気づかないから……陸は…
陸は怒るときはあると思うが、穏やかな方だと思う。
はっきりしない俺のせいで
いつきにもいわれたし
かいとは考えてると。
草太がこっちを見ない。
「すまない」
「なんだ?」
草太は、下を向いて謝る。
かいとは、後ろを向く。
そこには男子生徒が一人いる。
金色の髪。
きれいと感じた。
彼は丁寧に頭を下げると、いう。
「久しぶりですね、かいと」