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青標食851
青標食
青の者
青の者たちが暗闇にいる
誰も気付かない
知らない
そのまま消える…
誰も誰も知らない
誰もいない
戦うべき相手しかいない
相手しかいない
誰も
誰も
誰も
誰も
いない
いない
いない、
いない、
いない、
いない、
誰もいない、
いない、
いない、
ここで一人で死んでいくんだ………
そんな場所に誰かいた
いないと思っていた
いないことが普通で
いないはずなのに
いないはずなのに
そこに誰かいた
いないはずの場所
人なんてあり得ない
そんな場所に
数多く出会ってきた。
本当に最初に出会った青の者との話。
現ツミウから話しかけた。
「誰でしょうかね……あ。私が先に名乗らなければなりませんね。私は」
いないはずの場所に
誰も声をかけない
声なんて聞こえない
声なんてないはずなのに
誰かは名前を告げる
「私はツミウと申しますね。初めましてですね」
彼女。ツミウとの出会いであった。




