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似世界 文織830

似世界

文織


文織は地面に術式を描いていく。

書き終わると、空間の壁の下にある破片の元へ向かう。

文織は地面に膝を着ける。

破片の大きさを見ているのか、選んで拾う。

使う破片の大きさが決まっているのだろうか。

文織は傷のないものと傷のあるものを選んでいく。

文織は静かに持つと。

術式の中心に置く。


文織は並べていく。

それが終わると。

文織は静かにつぶやく。


「あとは来てから…だな」


文織は待つ相手の姿がないか探す。

文織は連絡をしてみる。

誰かと話す。


「はい。術式準備が終わりました。クロリネさんの行動は……はい。命令通りに動いているんですね。分かりました。あの…」


文織は少し間を開けてからいう。


「クロリネさん。どこにいるか…分かりませんよね」


一応場所を聞いているが、どこにいるか分からないと思う。

けれど問題の起きている様子はないため、落ち着いて話を続けた。

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