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次の日 桜子とかいと2 終わり

俺はそれでもいいたい


「桜子!」


桜子へ自分から声をかける。

いつも話しかけられてばかりだ。


「俺、いいたいことあって…」


桜子は静かに聞く。


「いつも、俺に話しかけてくれて………ありがとう!」


「あのさ、俺…桜子に好きとかいわれる奴じゃない。俺は怒りっぽいし、どなる時だってあるし、桜子を守れる奴じゃないし、料理もできねーし…」


「人ともうまくできないし、すぐ弱音吐くし、優しくないし偉そうだ……俺は最悪だ」


俺は続ける。


「好きがわからねーっとか………それって、一番俺の悪いとこだよな………桜子のこと、えっと、なんていえばいいんだろう………えっと、えっと…………」


言葉が出ない。

なんていえばいいんだ。


えっと!


「ごめん!言葉が出ない!俺は頭も悪いんだ、だからさ、その………他の男の方がいいと思うんだ!」


本当にそう思う。

優しくて

どならない

相手を思える

俺はどれもない

なのに、好きといわれてるのに、いわれてるだけで

自分はいわない

それに、好きといってる相手に対して別を好きになれというのも最低すぎる


「好きっていわれてるのに俺はなにも返せてないのも最悪だし」


桜子は髪を揺らす。

静かにいう。


「………たしかに、最悪だね。うん、たしかに私は好きになる人を………間違えたのかも」


桜子はにこっとする。


_悪いけどそうだと思う

失礼だけど

俺を好きというのは


「でも、だから好きだよ」


「え」


「今のは意地悪だよ。私は、かいとくんが好きだよ」


「今のでどこが!?あ、色葉や有理架、女子にさわられて、心ではうれしい俺のことが!?」


_俺は、嘘とかつけない

今、ぽろっと出てた


「そっかー。また女の子」


ゴゴゴという音が桜子の笑顔の裏から感じる。


「そういうだめな奴なんだ…俺は」


「でも、女の子に悪いことはしてないよね?」


「そ、そんなことしない!」


「どうしよう」


桜子は顔前で両手を抱き重ねるようにする。


「私、かいとくんのこと、好きだな………」


なぜ!?

ここまでいってるのに!?

俺はだめな奴なんだ!


桜子はふわっと笑う。


「もっと好きになったよ」


どうして…!?え

なんで、

正直にいったのに…


桜子は隣へと来る。


「………正直なのは好きだな。でも、他の女の子にさわられてうれしいのはかなり怒ってる」


桜子はニコリとした。

かわいい顔で

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