現世界 遂げたシルベ805
現世界
遂げたシルベ
誰も来ない青命屋敷の外にいた遂げたシルベ。
ここから動かないというが。
動く必要がある。
この世界のシルベが傷つく。
倒れることを知っている。
そこへ向かわなければならない。
遂げたシルベはまた戻ってくる。
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青標建物
都合の良い現実
シルベ
照世
異空間遊び 紫電球
青標建物の中に倒れたシルベがいる。
シルベの近くには照世がいる。
そこへ遂げたシルベが膝を着く。
異空間遊びが片膝を着く相手は遂げたシルベにだ。
遂げたシルベが青標建物にいる。
彼女は倒れるシルベの手を握る。
「疲れたるて?」
遂げたシルベの質問にこの世界のシルベは言葉を返す。
「まだるて。まだだと思うるてね」
「私はあなたと会わない、と思ってたるて。でも、会ったるて。あなたの傷のために」
「私の傷?」
「あなたの傷は私が少しもらうるて」
「そんなことして、いいるて?」
遂げたシルベは強く笑う。
「この傷がこの先を作り、遂げさせる力になる、だからその傷を私にくださいるて。シルベ」
倒れるシルベは目を開く。
その瞳の強さに
自分自身の先の強さに
惹かれる
目を奪われる
シルベはうなずく。
「この傷があなたの力になり、私も傷が治るならお願いるて。傷をもらってほしいるて」
遂げたシルベも強くうなずく。
「うん」




