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現世界 青標建物 シルベ798

現世界

青標建物

シルベ

都合の良い現実

照世


青標建物の中でシルベは膝を着く。

シルベは傷ついている。

体も心も。

自分から傷つくことを選んだ。

照世は何もいわず支える。


「照世。私を支えてくれるのは感謝るて。けれど。あなたの行きたい所はないるて?」


シルベは照世に支えられ続けられようと思っていない。

彼には彼の行きたい場所があるだろう。


照世は口を開く。


「僕は今ここから出ることが出来ません」


照世は言葉を続ける。

少し苦しげな顔をする。


「誰もがどこかへ行けといいます。僕は………ここにいることは許されない…でしょうか」


シルベは目を開く。

自分の言葉に彼を傷つけていたことに気づく。


「あ……。自由であってほしいと思っていたるて。その言葉に傷つけられていたと気が付かなかったるて」


照世は顔を振る。


「あ…違うんです、ただ、僕がどうにか出来ないだけで」


シルベはこの場所で傷ついていたが照世を言葉で傷つけていたことに気が付かなかった。

シルベはぐっと唇を噛んだ。


シルベは膝を着き始める。

体が痛いようだ。

照世は焦る。


「体が……!」


シルベは地面に膝を着き照世を掴むようにした。


「言葉で傷つけたのにすまない。ここで掴ませてほしいるて」


照世は強くうなずく。


「はい」

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