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似世界 かいと メモリーリーン785
似世界
かいと メモリーリーン
三日月の存在がいない。
空間は今も壊れている。
メモリーリーンは歩く。
「かいかい、たくたくと誰かいる」
かいとは花が降る光景を見上げる。
メモリーリーンは何となく誰か分かるが言葉にはしない。
「この気配……誰だろ?分かんないや」
かいとは気配が分からない。
「危険そうか?拓前といる誰かって」
「うーん、なんというか静かに強い。この花と同じ気配」
「花と同じ?」
「この花の能力の持ち主……なのかな?」
かいと、メモリーリーンは少し警戒をして向かう。




