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似世界 拓前 リアメラ779
似世界
リアメラ
拓前
リアメラは一人走る。
花が降り続ける中で走る。
向かうのは似世界に来ているかいとの元へ向かう。
拓前はリアメラへいう。
「かいとたちのとこ分かるのかし?」
リアメラは答える。
「拓前さん………だね…はい。分かる……」
「あれ、だよなし。クロリネって何かの組織だよなし?」
「分かる………?」
「これでも青命だからし。様々な組織を教えられてきたし」
「そうなんだ………。私はリアメラ。調整とかしてる………」
「リアメラだなし。俺は拓前」
「あ、あの……よろしく………」
「よろしくし」
リアメラは急ぐ。
辺りを見てから拓前へいう。
「空間は本当は……長くいてはいけない……だから……体とか……痛くない?」
「痛み?」
拓前はようやく気づく。
「え?、あ、いた、いだああい!!?急に体が痛い!」
「似世界にいる影響だね………あの………動ける……?」
拓前は笑う。
歪みのある笑顔だ。
「動ける、動けるし、うん!大丈夫し!」
「ごめんなさい……動けなくても………連れて行く」
「お、おうし!」
拓前は無理をしていた。




