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似世界 文織778

似世界

文織


文織は先へ進むと。

連絡された内容の場所へ向かう。

似世界の中にいる者。

ここに長くいてはいけない者もいる。


文織はその者の元へ行く。

そこにいるのは。

花が舞う中で倒れる誰かがいる。


文織は近づく。

そこへ逃げの間の者は焦っている。


__誰かあ!!!


文織は声をかける。

とても静かな声だ。


「その方。怪我をしているのですか?」


逃げの間の者は慌てた声だ。


__あ!いつきがね、倒れ!、でね、でね、どうしたら、ね!あ、


文織はいつきの前で膝を着く。


「触れてもいいですか?」


いつきは声を出す。


「あ……あの、痛くて………えと、だ、誰……あ、すみません」


「文織といいます。似世界にいる方の元へ来ました。あなたをここから返します。あの。体を痛めているのですか?」


「痛くて………」


「痛いのですね。すみません。ここから動かすことになりますが。いいでしょうか?この場所にいることが痛みの原因かもしれません」


「あ、はい……」


「あ。危険な者ではないのですが。疑いますよね。様々な場所で動く組織が存在しているんです。私は似世界に来て空間を壊さないことや現れている存在などを倒しています」


文織も自分のことを説明せずにでは、相手も警戒すると思う。

本当はもう、帰るための場所へ連れていきたいが言葉だけはかけるようにしている。

この場所はいいが。

人の普通に存在する場所ではそうもいかない。


逃げの間の者はいう。


__あの!いつきにその、危ないことする人!?それなら、


文織は説明すると。

いつきを抱く。


「危険なことをしません。行きましょう。一緒にあなたも帰りましょう」


逃げの間の者はいう。


__あ!うん!!危なくないなら!お願いする!


いつきは文織から声をかけられる。


「はい。分かりました。いつきさん。辛いと思いますが行きますね」


いつきはうなずく。


「はい」


文織は進む。

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