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有理架の屋敷5 終わり

いつきは、部屋へと戻ると。


「有理架様!これを外してください!」


優斗はしばられ、床にうつぶせに倒れてる。


有理架はかいとの隣にいた。


_なんだこの状況


いつきは思うが、端っこのミレディの元へ。


「何があったんですか?」


「優斗さんが暴れそうで部屋の中のものを壊しそうだったので有理架様が捕まえました」


優斗は。


「すみません!有理架様!俺そいつがむかつくんです!」


有理架は。


「家具を壊すのは許しませんわ。あと。優斗。昔の口調に戻ってますわね」


優斗は床でうねうねと動きつついう。


「仕方ないだろ!好きな有理架様が他の野郎といたら!気にいらねー!」


かいとは、小さな声でいう。


「優斗を離してやってくれ……!」


有理架はにこっとする。


「だめですわ。優斗が暴れますわ」


かいとは、それでもいう。


「………いや、好きっていってるし…俺が帰るから」


「まだ帰らないでほしいですわ」


有理架はかいとの手を掴んだ。

離さない。

かいとは嫌ではないが、固まってはいた。





いつきは、ミレディへ聞いてみる。


「あの…」


ミレディは、気づく。

青のぬいぐるみをいつきは抱いている。

いつきがいう前にいう。


「そのぬいぐるみをどこで」


「あみ…………」


ミレディに表情が生まれる。

焦るような。

肩を掴まれる。


「有実架様と会ったんですか!?」


「え、はい」


「…………………………」


よくなかったのだろうか。

なんかまずいとか。

ミレディは。


「有実架様に恋とかしてませんか!?」


_え?


「え」


「有実架様はかわいいんです!恋とかは……!?」


「あ、かわいいとは思いましたがそれはないです!」


「よかった…………」


ほっとした顔。


「有実架様は……」


有理架が静かに答える。


「有実架と会ったんですの?そう。まあ気にしないでですわ」


いつきは頷く。


「…あ、はい」


「妹は少し、太陽が苦手なんですの」


「そうだったんですか…かわいい妹さんですね」


有理架は目を細める。


「私の妹はかわいいですわ」


それから。

いつきとかいとは帰る。

ミレディが玄関へ。

ミレディは、いつきの肩を掴む。

有実架の話では人が変わるのだろうか。


「本当に有実架様のこと好きになったりしてませんよね?」


いつきは困りつついう。


「はい!してません」


「………ならいいんです」


普段通りのあまり表情が動かないミレディに戻る。


「また来てください。有理架様が喜びます」


いつきは。


「はい。また来ます」


かいとは。


「俺は…来ていいか…?」


かいとは色々あったため、少し遠慮がちになる。


「来てください。有理架様が楽しそうなので来てほしいです。でも、優斗さんに何も壊させないでくださいね」


「あ、ああ」


いつきとかいとは、帰っていく。


ミレディは玄関の鍵をかける。


「…有実架様」


有実架の部屋へと行く。

布団をかぶる少女。

ミレディは、後ろにいた。


「何?ミレディ」


「有実架様。これ…いつき様が返しておいてと」


青色のカエルのぬいぐるみを有実架へと渡す。

ぎゅっと有実架はぬいぐるみを抱きしめる。


「返してったんだ」


ミレディは膝を着くと有実架を後ろから抱きしめる。


「あの、いつき様と会ったんですか?」


「会って見たくて」


「どうでした?」


「特に何もないかな」


ミレディはにこりとする。


「…有実架様……………好きです」


「そう。離れてくれる?………あつい」


有実架は素っ気なく言葉を返し、抱きしめられていた。


屋敷内 廊下


優斗は後ろでいう。


「俺は有理架様好きです!」


有理架は、かいとの見送りをしたかったが、することができた。

仕方ない。


「有理架様のことが好きです!」


「後ろでうるさいですわ」


「私ではだめですか?!」


有理架は後ろを振り向く。


「仲間としては好きですわ」


「…………そうですか。今はそれでいいですよ…」


仲間といわれたのはうれしいが。

優斗は、がくりとした。

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