有理架の屋敷4
いつきは廊下だけで探す。
青のぬいぐるみをさがす。
ない。
部屋の前に立っていたら。ギイと扉が開いた。
いつきは後ろを向く。
そこは。暗い部屋の中。
布団をかぶる少女?
「え、あなた、だ____」
いつきは、ぐいと腕を掴まれ、パタンと部屋の中へ。
いつきは、背中に柔らかい感触がある。
布団だろうか?
暗い中、押し倒されてる!?
「だ、誰ですか」
布団の中に連れられてしまったいつき。
そして、多分押し倒されていて、誰か上に乗る。
いつきはあわてる。
「あ、あの」
声がした。
「あんた、誰?」
「いつきです!とにかく!上から降りてください!」
「ああ、ごめん」
少女は立ち上がると、布団をバサッと床に落とす。
いつきは、どきどきしてる。
電気が着く。
そこら中にものがある。
特にぬいぐるみが。
天井にまで、ぬいぐるみが飾られてる。
カエルではなく、クリスマスのツリー?とか。
スイカのぬいぐるみに、桜のぬいぐるみ。
輪がつながってできた飾りとか。
全ての春夏秋冬の季節を感じる飾りがあり。
……………
_ものすごい飾りの量。
いつきはいう。
「あなたは誰ですか?」
少女は。
金色の髪は長く、伸ばしてる。
前髪にまで髪が長く、目が見えそうで見えないくらい。
パーカー姿。
「私は…自分から名乗れば?て、いつきね」
「私を知ってるんですか?」
「たまにのぞいてたわ」
「……………あなたは?」
「私?有実架」
少女は名乗る。
膝を着くと、いつきへという。
「廊下で何してたの?」
「あ………………青色のカエルのぬいぐるみを探してたんです」
「ああ、あれ?」
いつきに青のカエルのぬいぐるみを持たせる。
いつきはぎゅうとする。
「ぬいぐるみ!」
いつきはニコーってして抱きしめる。
「あったー。かわいい………………」
いつきはうれしそう。
有実架は。
「じゃっ、出てって」
外へ出された。
「なっ!」
いつきは外へ。
廊下に残される。
「あみかさん……………?」
_有理架さんの妹さん?かな?
かわいかったけど………
というか!そっちが腕を掴んで部屋に連れて行ったのに!出てってとは…………。
まあでも、いっか。
あとでミレディさんに聞いてみようかな