有理架の屋敷3
いつきは戻る。
屋敷内 部屋外
「それはだめだ!絶対!」
かいとの声。
「夜に隣で寝るだけですわよ?」
有理架の声。
いつきは思う。
恋する女の子は好きな人の前だと性格が違う。
いつきにはかなり冷たい対応をしてくれるが。
ずっと、笑ってる人もいないし、怒る人も泣く人もいない。多分。
そう思うと、有理架の別の顔が見れるのはいいなと思う。
ずっと冷たい人もいないよね。
ずっと優しい人もいない。
みんな色んな顔を持ってるんだろうな。
いつきは聞いている。
_楽しそう
あえて、いつきはそこへと混ざらない。
苦手なのだ。
どうしてか。
ミレディもいう。
「有理架様。それはよくないです」
「どうしてなんですわ!」
「好き同士であるからこそできることです」
「………かいと様は私好きですか?」
かいとは即答。
「好きとかはよく分からない!」
「抱きしめられて嫌ですの?」
かいとははっきりという。
「嫌じゃねーけど…………!」
優斗。
「おおまええええ!替われええええええ!」
いつきは聞いて、思う。
_さわられるのは好きだろ。そりゃあそうだ
いつきは、まだ騒がしそうのため、リュックを置くと一人部屋を出る。
屋敷をまわろう。
廊下だけ。
実は、カエルのぬいぐるみはたくさん置かれてるが。
有理架がいっていたのだが。
黄色、ピンク、緑の色があり、もう一つ色があるとのこと。
たしか、青。
青色のカエルのぬいぐるみが見つからない。
かいとたちがざわざわしている間に見つけてしまおうと思う。
いつきは、ぬいぐるみ探しへと向かった。