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似世界 雷雲の雫 クキロ ショウルエ 730
似世界
雷雲の雫
クキロ ショウルエ
雷雲の雫を止められる者はいない
止めることは出来ない
ショウルエは花びらが肩に乗る
クキロに抱えられながら地面に線を描く。
クキロが絡まる力を避けながらショウルエが描けるようにする。
クキロは避けるが体に絡まる力が切るように当たる。
ショウルエも落ち着けない状態で描ききる。
雷雲の雫はかいとを狙う
ショウルエは時の式を起こす。
彼岸の花びらがブワリと舞いながらの切り裂く力が出現する。
桜の花びらが雷雲の雫へ乗る
焦がされ、消えていく
雷雲の雫はかいとの腕を少し焦がす。
かいとは声がした
_許さない
_ここで消えても
_許しはしない
_また会うことになる
かいとはその声へ手を伸ばす
急いで言葉を出す
急ぐ
「許さないでくれ!!でも、でも、誰かは傷つけないでくれ!!」
雷雲の雫は消える
_それは聞かない
_許さないんだ
雷雲の雫は消えた
かいとはうなずく
許されない
許されないと
うなずいた
そこへ焦がされた桜の花びらがかいとの頭に乗った
かいとは気づかなかった
ゆっくりと消える




