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似世界 かいと メモリーリーン715
似世界
かいと
メモリーリーン
メモリーリーンの後ろから硬い長い緑青の機械系が現れている。そこから二角形が重なる破片が連なる力が飛んでいく。
三日月の存在たちは力を飛ばされ、避ける。
避けられる。
三日月の存在がかいとへ近づく。
拳を握る
_かいとくんに手を出させないですよ_
そんな声がした
そんな声が聞こえた
かいとにも
メモリーリーンにも
他の三日月の存在も聞こえた
三日月の存在たちはその間に空間を破ろうとしていた
その手に桜の花が乗る
_空間さんのために壊そうとしてるんだよね_
三日月の存在は動けない
_空間さんはあなたたちに壊してほしくないと_
三日月の存在たちはそれでも動こうとする
_はな、
桜の花が頭や肩に乗る
それを振り払えない
_はなせ!!!
桜の少女は柔らかい声を出す
_あなたたちが想うように空間さんもあなたたちを想ってる。あなたたちに…_
続ける。
_壊してほしくないって思ってます_
三日月の存在たちは動けない
かいと、メモリーリーンも止まる
三日月の存在は言葉を聞いてどうするのか
彼女の言葉に三日月の存在はどんな行動をするのか




