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月葉とかいと2

葉無トンネル内


木々が左右両方に、縦に並べられている。

かいとはこの場所に慣れてしまった。

怪物がいることも。

本を読んでいたが、実際にそれがあるというのは怖さを感じてしまう時もある。

怪物が来る。

かたまりに二つの腕がにょきりと生えた姿。


怪物が来ると月葉は、走りだし、向かっていく。

月葉は意地悪くいう。


「かいとお兄ちゃんは、そこで邪魔しないで見てなよ」


月葉はほんの少し、自信があるのかもしれない。

特にかいとがいるから。

一人で向かい、触ろうとしているのか、近づくが、怪物は後ろへと下がっていく。

怯えてようが倒す。

月葉はにこっとする。


「怯えるやつ、へー。その程度か」


かいとも、月葉の横を通り過ぎて、怪物へ拳を打ち込む。

月葉は眉をピクリとさせていう。


「あー!動かなくていいってば」


いいながら、怪物へ指で線をつけるようにして、倒す。

倒しても出てくるが。

かぜか、月葉は止まる。

怪物を見つめてる。


「月葉?どうしたんだ?」


かいとは怪物へ、拳をぶつけていく。

月葉は、怪物を観察する。


「…」


月葉が近づくと、後ろへと下がる。

普段なら向かってくるのに。

それを見て、かいとへという。


「かいとお兄ちゃん、怪物、なんか…」


「どうしたんだ?」


月葉は、気づく。


「怪物は多分…怯えてるやつなんだけど…」


月葉は、小さくいう。


「もしかして、ここに迷った人がいる?」


かいとは月葉の方へと戻る。


「どうしたんだ?倒さないのか?」


「ここに、誰か迷ってる」


「迷ってる?」


「怪物があまりにも攻撃的じゃないから…」


かいとは気にせずでいたが、月葉は走って向かう。

かいとはついて行く。


怪物がざわざわしてる場所がある。

月葉は、怪物の頭を掴むようにして、飛ばすと。

かいとは、拳で怪物を打つ。

怪物を払うと。

誰か倒れてる。

月葉は声をかける。


「あの、大丈夫ですか?」


月葉が声をかけるとそこにはいたのは

学生服の男子生徒。

彼は。

かいとははっとする。

彼は目を開ける。


「あれ、俺」


かいとは会ったことがあるなと感じてると。

月葉が名前を聞く。


「あなたの名前は?」


「俺は、あのひ…」


かいとは前に会ったと思い出しつつ、気にせずいう。


「とにかく、ここ出るぞ」


あのひに立ってもらうと、かいとは肩を組むようにして支えて歩く。

あのひはいう。


「俺…力…出ない…………?」


葉無トンネルの怪物が襲ってない。

怯えてるやつは、迷ったものの体力は奪うがそれ以上はしない。

かいとが肩を組んでるのを見て。

月葉はむうとする。


「私が連れてく!」


「でも、結構重いぞ?」


「…連れていけるもん!!」


なんて、いってると。

怪物がざわつく。


迷ったものに触るものがいるからかもしれない。

いくら怯えてるやつでも。

怪物の本能はやはり、襲ってくるだから。

月葉は向かってくる怪物へ思いきり足の片膝を打つと、指で腕の部分に触れる。

そして、向かってくるものが多くいる方へ、ぽいっと投げるが。

まだ、時間がある。

なので、向かってくるものの腕を掴むと、色をつけたもののいる場所へと飛ばしていく。

能力である力もしっかりとつけ、投げる。


その間にかいとは、あのひを連れて木々が並ぶ場所へ向かう。

月葉は声を出す。


「かいとお兄ちゃん!ちゃんと、その人守ってよね!」


「ああ!」


と、いうと、バーンッと。

怪物たちが破壊されていく。


かいとは木の近くへとあのひを連れてくる。

怪物が破壊されていく。

かいとは、月葉の方へと行くため、あのひへという。


「少し、待っててくれ」


あのひは頷く。


かいとは、月葉の方へと行く。

月葉は、怪物を倒し終わったかを確認する。

破壊されないものもいるからだ。

そのため、確認をする。

破壊されなかった怪物たちは腕を振り上げてくる。

上からのため、月葉は見えない。


だが、もう一人いれば。


かいとは、走り、思いきり、上へ飛ぶと怪物へ赤い拳を打ち込む。

かいとは、地面に足をつくと、他の怪物も赤の拳で倒した。

月葉は気づく。


「あ…ありがとう。かいとお兄ちゃん…」


怪物はもういないようだ。

月葉はかいとの方は向かないでつぶやく。


「一人で…でも………るもん」


かいとは、急いであのひの方へと戻る。


「あのひ、行くぞ」


「あ…ああ…」


あのひは答えた。

かいとはあのひの肩を支える。


「私も…!」


月葉もあのひを反対で支える。

かいとは、思う。


_あんなこというけど…いいやつ…なんだよな


月葉はあのひへと質問する。


「どうしてここに?」


あのひはふらふらと答える。


「物語、書きたくて…………………なんかないかなってふらふらしてたら、壁になんかあって………そうしたら……ここいて…」


「怪物は襲ってこなかった…?」


「…怪物…近づいたら…逃げてって………」


「あなたが無事でよかった…」


あのひは月葉の安心した声を聞いていた。

かいとが思うのは。


_たしかに…無事でよかった


それを思う。


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