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現世界 青命屋敷外 遂げようとするシルベ681
現世界
青命屋敷外
遂げようとするシルベ
シルベは光の腕を斬った
光は戻っていく
シルベは何だか目元が涙ににじむ。
斬ると分かる
三日月の存在も想いがあると
深くは分からないが
三日月の存在はどうしても
どうにかしたいのだ
それが分かる
分かるのだ
「どうしても、あなたたちも遂げたいんだるてね……………」
三日月の存在もやり遂げたいんだ
「そう、だよねるて」
やり遂げたい
みんな、やり遂げたい
何かをして、せめて終わりたい
「やり遂げて終わりたいるてね」
でも。
やり遂げるなら
シルベは誰かのやり遂げるを壊すことになる
シルベはグッと拳を握る。
爪痕が手に残る。
やり遂げようとするなら
誰かのやり遂げるを壊すこと
「それを分からないでやり遂げるはだめるて。あなたのやり遂げたいを私は壊するて」
やり遂げたい、やり遂げる
誰かのやり遂げるを壊すことでやり遂げる
シルベは剣を握る。
それを分かって前を向く。




