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似世界 拓前650
似世界
拓前
拓前は壊れた空間へ破片をまく。
三日月の存在は拓前を敵と見ているため、攻撃しようとする。
三日月の存在が飛び込もうとするが、黒の刃がザクリと斬りつけた。
「時恋、いる、ので、まあ、そこ、いろ、」
拓前はうなずくと続ける。
時恋は隣で戦う。
絡まる力は亀裂が入るがまだ残る。
そこへ三日月の存在を近づける。
絡まる力も砕かれるし、三日月の存在も消えてしまう。
時恋は続ける。
空中へ手を伸ばすようにしつつ、黒の刃を操り続ける。
姿のない青の羽根がいると思いたい。
姿なくなっても
ここにいると




