1663/2096
似世界 青641
似世界
いつき 逃げの間
いつきは青の姿だ。
似世界のどこかを歩く。
「逃げの間さん」
_どうしたー?
「赤い色の何かが来ます」
赤の瞳の怪物がいつきへ突っ込んでくる。
彼岸の花びらが青へと染められると。
怪物はその花びらが体のどこかに触れる。
赤の瞳の怪物は消えていく。
「消えていきます……」
_消えてく、何か安心した感じする
「安心ですか?」
_なーんか分かるんだよね
いつきは白の彼岸の花びらに触れてみる。
冷たい
そこへ花の飾りが寄り添うようにしている。
「あ……あったかいです。この花」
_冷たさとあったかさ、私も感じる!何なんだろうね
「………分からないですが」
花飾りが寄り添うようにある。
何だか
「側にいるという、感じがします」
_そうだね!私もいるさ
「は、はい」
いつきは進んだ。




