いつき2
いつきは昼休みは、教室にいない方だ。
女子同士。
一緒にいることがよくあるが。
せなもいつきも、そこまで一緒にいる方じゃない。
お互い、結構別々だ。
でも別に仲が悪くないから、いいと思える。
いつきは、一年の教室の廊下を歩く。
別に理由はない。
なんとなく、教室は苦手だ。
あの空間は苦手だ。
なぜか。
一人じゃないからまだいいと思うが。
いつきは図書室へ向かう。
本が読みたいから。
図書室につくと、何を読もうかうろうろしてると。
かいとがいる。
本を読んでいる。
かいとも本が好きな方だ。
いつきは、近寄ることはなく小説コーナーへ。
色々ある。
いつきは何でも読む。
ジャンルとかは、関係ない。
様々な恋愛が好きだし。
バトルも好きだし。
ファンタジーも好きだし。
ミステリーは難しいけど、読むのは好きだし。
いつきは、悩む。
読みたいものがありすぎる。
おもしろい物語がありすぎる。
というか、おもしろいものしかない。
なんというか、色々な趣味とか、誰かの好きとか、見ることが。
わくわくしてしまう。
狭い考え方しかない自分は、読むことで、もっと広いことを知ることができる。
考え方が、かたよってるといわれたことがあり、意外と傷ついたことがある。いや、少しだけだ。そこまで…傷ついてない。多分。
といっても、本を読んでも、かたよってる自分は変わらなかったけど…。
いつきは、本を選ぶと、テーブルがあるため椅子に座る。
他にも生徒が座って本を読んでいる。
静か。
本を読む。
読み終わる。
いつきは心の中で思う。
_切ない………切ないってなんだ………でも!切ない!
読み終わると本を元の場所へ戻す。
物語が好きだ。
そういえばと、かいとを探す。
さっきいたが、今はいないみたいだ。
いつきは、廊下を出てみる。
奥の廊下へと歩いて、壁に隠れるようにして、のぞく。
かいとがいる。
_兄さんは女の子といるんだろう
いつきはかいとはなぜか女の子といること多い兄というイメージがある。
かいとの隣を見てみると。