似世界 白の彼岸花 青の力637
似世界
いつき
逃げの間の者
いつきは壊れた空間の場所から現れる。
三日月の存在がいた。
空間を破ろうとしていた。
いつきの姿、ではなく
身に纏う、
身にまとう力に
動きが止まる
空間の呼んだ力
空間が呼んだ力
三日月の存在たちは動きだすが
___静かな空間が起こる
白の彼岸花が舞う
花の飾りが舞う
いつきは本当に静かにその場にいる。
とりあえず、その場で白の彼岸花が降るように
いつきは手の平を出すと
白の彼岸花の花びらに触れる。
白の彼岸花は急に色を変える。
色が決定される
白から青が染められる
青の彼岸花へと変わる
白が青に変わる
絡まる力へ青の彼岸花が落ちる。
三日月の存在
赤の瞳の怪物へ花びらが触れていく。
攻撃ではない
絡まる力はパキインと音を立て、亀裂が入る。
絡まる力は消えてはいない。
赤の瞳の怪物だけ。その場から姿を消す。
三日月の存在はまだ、動く
いつきはその場にいるだけだ
赤の瞳の怪物がいつきへ近づく者がいた。
彼女は自分から歩き出す
両手を広げる
「行きます」
静かに抱きしめる
その光景を見ていたのは
似世界のツミウ
青の漂う者たち
こちらは消えていない
そして、クキロとショウルエ
息を飲む光景である。
時間を忘れる光景である。




