表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1610/2096

現世界 青命屋敷外 遂げるシルベ588

現世界

青命屋敷外

シルベ


遂げたシルベは結界の壊れそうで壊れない姿を見る。



「もう、考える場合じゃないるて」


シルベは三日月存在を斬る。

剣へという。


「私の前に現れたシルベも…不安とかもあったのかなるて」


剣は静かに答える。


“不安も悩みも無いと思えるか?”


シルベは静かに笑う。

三日月存在たちはその姿に目を奪われる。

とても静かで優しげな笑顔。


「よし、るて」


彼岸花と花飾りへシルベは手を向ける。

シルベはいう。


「力を使わせてもらうるて」


__うん。ボクもこの力も力になる


三日月存在が動けなくなり、シルベは走り出すと。

彼岸の花びらを軽く手に包む。

そうして、結衣の結界は光を帯びる部分がある。


そこへ彼岸の花びらを流れるように入れていく。


花飾りには分からない。

何が起きるのか

何をするのか。


でも分かることがある


シルベという者は必ずやり遂げる。

命なくしてもやり遂げる。


__やり遂げて。もうただ一人のためじゃないんだよね。ボクみたいに


もう一人のためじゃない。

愛した全てのために

愛さなかった全てのために


花飾りは現れている。

愛せないものは愛せない

自分と違う者は見たくない


そういいながらも


全てを愛せたらいいのになと。


愛せなかった何かもちゃんと向き合い、

それが出来ないと言葉にした

けれどやはり愛したいと思った


その誰かのためにならなくても


__愛さなくてもいいのに。愛せないものは


__全部、自分と違うものなんて無視したらいいのに


__でもあなたは違うよね。見たくないからこそ見ようとはする


彼岸の花は結界の光を帯びる場所へと入っていく。

花飾りはまだ、することがない。


__本当。なら、一緒に見ればいいね。嫌な時は目をそらして、でも。どうせそらさない。



__そういう所好きだよ


シルベは三日月存在が動き出し、斬りながらも彼岸の花を手で潰さないように包み、続ける。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ