現世界 青命屋敷内575
現世界
青命屋敷内
青標食
ミスハサ
海画 転
青標食は立ち上がる。
現ツミウは腕を時式に潜り込ませている。
現ツミウは自分のすることを続ける。
その姿に溶けた体でありながら、まだ動く。
彼女の姿を見て動く理由がある。
青標食は走り出す。
邪魔をしようとするミスハサをどうにかするために動きだす。
突進はやめる。
時式を破壊すればいいのだ。
とにかく、そうすればいい。
青標食は針金状の腕を振り、時式へぶつける。
何度もぶつける。
ぶつけるだけでは壊れない。
もっと。
何か。
絡まる力に更に強大さに気づく。
雷雲の雫が動きだす。
絡まる力は雷雲の雫が飛び込むことで時式の方向へ下降させられる。
絡まる力は時式へ染み込み、入り込む。
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同場所
三日月存在
海画 転
三日月存在と戦う海画、転は目を開く。
時式の形が崩れていく。
絡まる力は飲み込まれていき、時式が破壊された。
「あ………壊れた」
「え………壊れ」
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同場所
ミスハサ
ミスハサは目を開く。
__誰かの笑顔が浮かぶ__
時式が破壊された。
その感覚がある。
闇花の飾りは時式へ染み込む。
壊れた。
壊れた。
壊れたことで
傷がまずはつく。
ミスハサはけれど心は負けない。
心は負けられない。
壊れたとしても、ここで止まらない。
「………ああ、心が壊れていても」
ミスハサは自分へいう。
「落ち着きを持たないとだよ」




